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管理会社は管理報酬以上の価値を生み出せているか?

2026/10/23

賃貸管理会社を選ぶ際、

「管理料は何%ですか?」

という質問は、非常に分かりやすい比較材料です。

家賃の3%。

5%。

あるいは定額制。

中には管理料0円を掲げる会社もあります。

もちろん、管理報酬がいくら掛かるのかを確認することは重要です。

しかし当社では、

管理会社を評価する時に、本当に見るべきなのは「管理料が安いか」ではなく、「支払った管理報酬以上の価値を生み出しているか」

だと考えています。

例えば年間60万円の管理報酬を支払っていても、

空室損失が30万円減った。

年間家賃収入が20万円増えた。

修繕費が20万円削減できた。

固定費が10万円下がった。

のであれば、単純計算では管理報酬以上の効果が生まれています。

逆に年間管理料が30万円と安くても、

空室が長い。

募集賃料が低い。

修繕費が高い。

固定費が見直されていない。

本来貸せる場所を貸していない。

オーナー様が管理業務に多くの時間を使っている。

のであれば、

本当に「安い管理」なのかは分かりません。

今回は、

管理会社が生み出す価値とは何なのか

を考えてみたいと思います。

1.管理報酬は単なる「経費」なのか

例えば毎月の家賃収入が100万円で、管理報酬が5%なら、

月額50,000円。

年間600,000円。

です。

年間60万円という金額だけを見ると、

「結構掛かっている」

と感じるオーナー様もいらっしゃると思います。

当然です。

しかし、この60万円を、

単なる経費

として見るのか、

賃貸経営を改善するための経営コスト

として見るのかで考え方が変わります。

重要なのは、

60万円払った結果として、

物件経営がどう変わったのか

です。

2.管理会社の価値は「管理料」だけでは測れない

当社では、管理会社が生み出す価値は大きく分けると、

収入を増やす。

支出を減らす。

損失を防ぐ。

オーナー様の時間と手間を減らす。

という4つに分けられると思っています。

例えば、

賃料を上げる。

空室期間を短くする。

駐車場収入を増やす。

不要な修繕を減らす。

保守契約を見直す。

滞納リスクを抑える。

トラブルを大きくする前に対応する。

オーナー様が入居者様や業者と直接やり取りする時間を減らす。

こうしたものが管理会社の価値です。

つまり、

管理会社の価値は「何件電話を受けたか」「月に何回巡回したか」だけでは測れません。

最終的に物件経営へどう貢献したのかを見る必要があります。

3.一番分かりやすい価値は「賃料」

例えば、従来55,000円で募集していた部屋について、

市場調査。

競合物件調査。

募集条件の見直し。

写真の改善。

仲介会社への働きかけ。

などを行い、

60,000円で成約できたとします。

差額は月5,000円です。

年間60,000円。

5年間なら300,000円。

です。

一度の賃料設定の違いが、数年間にわたって収益へ影響します。

だからこそ当社では、

成約条件にはこだわってほしい

と考えています。

管理会社が早く成約させるためだけに賃料を下げるのか。

それとも、

可能な限り良い条件で成約できるよう考えるのか。

ここには大きな差があります。

4.空室期間を短くすることも価値

賃貸経営で非常に大きな損失になるのが、

空室です。

家賃60,000円の部屋が2か月空けば、

120,000円の家賃収入を失います。

10部屋、20部屋と所有していれば、年間では大きな金額になります。

管理会社の仕事は、

空室になってから募集サイトへ掲載するだけではありません。

募集開始のタイミング。

賃料設定。

募集条件。

写真。

間取図。

仲介会社への情報提供。

問い合わせ状況。

内見状況。

競合物件。

を確認しながら、

何が原因で決まっていないのかを考える。

空室期間を1か月短縮できるだけでも、管理報酬の一部を十分取り戻せる場合があります。

5.住戸だけでなく「貸せるものを貸しているか」も重要

収益を考える時、住戸の空室率だけを見れば良いわけではありません。

駐車場。

倉庫。

看板スペース。

その他の付帯設備。

などにも収益があります。

以前、

ある駐車場1区画についてトラブルがあったことを理由に、管理会社の担当者判断でその後募集をせず、空き区画のままにしていたため、オーナー様とのトラブルになった

という話を聞いたことがあります。

詳細な事情までは分かりませんので、その判断自体の是非を一概に言うことはできません。

しかし、仮に月額8,000円の駐車場を1年間貸さなければ、

年間96,000円の機会損失です。

2年間なら192,000円です。

賃貸管理では、

トラブルを避けることも必要です。

しかし、

トラブルを避けるために収益そのものを止めてしまうのであれば、それがオーナー様にとって合理的なのかを考える必要があります。

管理会社の担当者が安全な方へ判断した結果、

オーナー様の収益を失わせてしまうこともあり得ます。

だからこそ、

「面倒だから貸さない」

ではなく、

何が問題だったのか。

どういう条件なら再募集できるのか。

ルールを変更できないか。

契約方法を見直せないか。

を考えることが管理会社の仕事だと思います。

6.「満室にすること」と「収益を増やすこと」は同じではない

ただし、

満室にすれば何でも良い

ということではありません。

家賃を大幅に下げる。

フリーレントを長くする。

広告料を大きく増やす。

設備投資を大量に行う。

のであれば、満室にしやすくなります。

しかし、

満室になった結果、

オーナー様の利益が減っている

のであれば本末転倒です。

重要なのは、

どの条件で満室になったか

です。

当社では、

稼働率だけでなく、

賃料。

募集費用。

修繕費。

初期投資。

まで含めて見る必要があると考えています。

7.修繕費を適正化することも管理会社の大きな価値

管理会社には、

設備が壊れたら業者を呼ぶ

という役割があります。

しかし、それだけなら単なる取次ぎです。

本当に必要なのは、

この工事は必要なのか。

修理で済まないのか。

交換するべきなのか。

数量は正しいのか。

価格は妥当なのか。

別の業者ならどうなのか。

今すぐ行う必要があるのか。

を考えることです。

例えば、

50万円と言われた工事を、

内容を見直すことで35万円にできた。

これだけで15万円の差です。

このような積み重ねも、

管理会社が管理報酬以上の価値を生み出す方法の一つ

だと思います。

8.ただ安くすれば良いわけでもない

一方で、

何でも値切れば良い

というものでもありません。

安い業者を使った結果、

仕上がりが悪い。

再施工になる。

入居者様からクレームが出る。

アフターフォローがない。

ということもあります。

当社自身もこれまでの経験の中で、

価格だけでは判断できない

ということを何度も感じています。

必要なのは、

安い工事ではなく、費用対効果の高い工事

です。

管理会社には、

価格。

品質。

対応速度。

施工後の対応。

を含めて業者を選ぶ必要があります。

9.「工事をしない」という提案にも価値がある

管理会社が工事から利益を得る場合、

工事を増やした方が売上は増えます。

しかしオーナー様にとっては、

工事をしない方が良い場合もあります。

例えば、

まだ交換する必要はありません。

今回は修理で十分です。

次回退去時にまとめて施工した方が効率的です。

この設備を付けても家賃上昇では回収できません。

という提案です。

管理会社にとって短期的な売上にはならなくても、

オーナー様にとって不要な支出を防ぐことも、管理会社の価値

だと思います。

10.固定費の見直しは毎月効いてくる

賃貸物件では、

清掃。

消防設備点検。

貯水槽清掃。

エレベーター保守。

各種設備点検。

など、毎年繰り返し発生する費用があります。

一回あたり数万円の差でも、

毎年続けば大きな金額になります。

例えば年間5万円の固定費を削減できれば、

5年間で25万円です。

こうした支出は、

昔から同じ業者だから。

前の管理会社から引き継いだから。

という理由だけで継続されていることもあります。

当社では、

一度契約した費用についても、定期的に妥当性を見ること

が重要だと考えています。

11.駐車場や共用部分から新しい収益を作れる場合もある

管理会社が見るべきものは住戸だけではありません。

例えば、

使われていない駐車区画。

曖昧な来客用区画。

未利用スペース。

駐輪場。

看板スペース。

などです。

運用を見直すことで、

新しい収益につながることがあります。

一件あたりは小さな金額でも、

月5,000円の収益改善なら年間60,000円。

10年間なら600,000円です。

管理会社が現地を理解しているからこそ見つけられる収益改善

もあります。

12.現地を見て異変に気付くことにも価値がある

管理業務には物件巡回もあります。

しかし、

決められた回数巡回すれば価値がある

とは限りません。

重要なのは、

何に気付いたか。

です。

例えば、

駐輪場に長期間動いていない自転車がある。

郵便受けに郵便物が溜まっている。

ゴミ置場の使われ方が変わった。

駐車場に見慣れない車が停まっている。

共用部に水漏れのような跡がある。

照明が切れかけている。

こうした小さな変化を見つけることで、

問題が大きくなる前に対応できる場合があります。

問題が起きてから処理するだけでなく、問題になる前に気付くことも管理会社の価値

です。

13.清掃も単なる「掃除」ではない

共用部清掃も同じです。

廊下を掃く。

階段を掃く。

ゴミを拾う。

もちろん重要です。

しかし、それだけではありません。

清掃担当者が定期的に現地を見ることで、

破損。

漏水。

放置物。

虫。

設備異常。

などを早期に発見できることがあります。

当社では、

清掃は建物をきれいにする仕事であると同時に、異変を見つける機会

でもあると考えています。

14.外注先や現場担当者にも「考えて動く余地」が必要

当社では、清掃やその他の外注業務について、

細かなことまで何から何まで指示する

という方法をあまり取っていません。

もちろん、

何をする仕事なのか。

どこまでが業務範囲なのか。

という基本的なルールは必要です。

しかし、

「ここを掃いてください」

「次はここを拭いてください」

「この順番で作業してください」

と全て細かく決めてしまうと、

現場の担当者は、

指示された作業だけを終わらせる人

になりやすくなります。

当社が求めているのは、

それだけではありません。

今日はここがいつもより汚れている。

この場所は拭いた方が良い。

この自転車は長く動いていない。

ここに見慣れない物が置かれている。

この設備は少し気になる。

といったことに自分で気付き、

必要に応じて動いてもらう。

当社では、

現場担当者や外注先にも一定の裁量を持ってもらうこと

を大切にしています。

15.単純作業ではなく「物件を良くする仕事」と思ってもらえるか

清掃を、

「決められた床を掃いて帰る仕事」

と考えるのか、

「入居者様が気持ちよく暮らせる共用部をつくる仕事」

と考えるのかでは、

仕事の質も変わってくると思います。

これは清掃だけではありません。

巡回。

修繕。

設備点検。

その他の外注業務。

についても同じです。

当社では、

外注先や現場担当者に、いかに単純作業ではなく意欲的に仕事へ取り組んでもらえるか

を日々考えています。

そして、

「ここまでやれば契約上は十分」

ではなく、

入居者様のために、もう少し良くできないか

という意識を持ってもらえる関係が理想だと思っています。

16.管理会社の価値は「自社社員だけ」で作るものではない

賃貸管理は、

管理会社の担当者だけで完結する仕事ではありません。

清掃会社。

電気業者。

水道業者。

内装業者。

設備業者。

消防設備業者。

コールセンター。

その他、多くの人が関わります。

つまり管理会社の価値は、

自社の社員が何をするかだけでなく、関係する人たちの力をどれだけ引き出せるか

でも変わります。

安い業者へ発注して終わり。

ではなく、

物件の考え方を共有する。

必要な情報を伝える。

ある程度任せる。

良い仕事を評価する。

そして長く協力できる関係を作る。

これも管理会社の仕事です。

17.トラブルを大きくしないことも「見えにくい価値」

例えば、

騒音。

無断駐車。

ゴミ出し。

設備故障。

漏水。

などのトラブルがあります。

管理会社が早い段階で適切に対応すれば、

大きなクレームにならずに済むことがあります。

退去を防げるかもしれません。

オーナー様への直接連絡を防げるかもしれません。

入居者同士の対立を防げるかもしれません。

しかし、

「起きなかった損失」は数字として見えにくい

ものです。

管理会社の価値には、

こうした数字に表れにくい部分もあります。

18.滞納を大きくしないことにも価値がある

家賃滞納についても、

3か月溜まってから対応するのと、

最初の未払いで確認するのとでは違います。

さらに、

口座振替。

保証会社。

収納代行。

などを整えることで、

滞納リスクそのものを抑えやすくなります。

当社では、

人が毎月確認して催促するだけでなく、仕組みとして家賃回収を安定させること

が重要だと考えています。

これによって、

オーナー様への送金も安定しやすくなります。

19.契約書を整えることも将来の損失を減らす

契約書は、

契約時に一度作れば終わり

ではありません。

実際の管理で、

駐車場。

ゴミ出し。

残置物。

設備。

解約。

修繕。

などの問題が起きれば、

次の契約へ反映する。

これも管理です。

問題が起きてから、

「契約書に書いてありませんでした」

ではなく、

過去のトラブルを次の予防へ変えていく

ことが重要です。

こうした改善も、すぐには金額として表れません。

しかし、大きなトラブルを防げれば、その価値は管理報酬を大きく上回る場合があります。

20.管理会社が「オーナー様に考えさせない」ことにも価値がある

オーナー様が管理会社へ管理を委託する理由は、

自分ですべての業務をしたくないから

という面もあると思います。

それにもかかわらず、

「エアコンが壊れました。どうしますか?」

「苦情が来ました。どうしますか?」

「見積りが来ました。どうしますか?」

と、何でもオーナー様へ丸投げするのであれば、

管理を委託する意味は薄くなります。

当社では、

何が起きたのか。

どう対応したのか。

何が選択肢なのか。

当社としてどう考えるのか。

まで整理することが重要だと考えています。

つまり、

報告+対策案+管理会社としての見解

です。

21.オーナー様の「時間」もコスト

賃貸経営で見落とされやすいのが、

オーナー様自身の時間です。

入居者様から電話を受ける。

業者を探す。

相見積りを取る。

現地へ行く。

滞納を確認する。

募集状況を確認する。

契約内容を確認する。

これをオーナー様自身が行えば、

管理料は節約できます。

しかし、そのために月10時間、20時間使っているのであれば、

その時間にも価値があります。

特に本業を持つオーナー様や、遠方に住むオーナー様であれば、

管理業務から解放されること自体にも価値があります。

22.ただし「何もしなくても管理料をもらえる」という話ではない

ここは重要です。

管理会社が、

トラブルがなかったから何もしませんでした。

満室だったから何もしませんでした。

というだけでは、

管理報酬以上の価値を生み出せているとは言いにくいと思います。

満室でも、

賃料は適切か。

固定費は適切か。

建物状態はどうか。

契約内容はどうか。

将来の修繕リスクはどうか。

を見ることができます。

問題が起きていない時に何をしているのか

も、管理会社を評価する重要なポイントです。

23.逆に「何も起きない」こと自体に価値がある場合もある

一方で、

何も起きなかったから価値がない

とも限りません。

定期的に点検している。

契約内容を整えている。

保証会社を利用している。

口座振替を導入している。

清掃を行っている。

現地巡回している。

こうした仕組みがあることで、

問題が起きにくくなっている可能性があります。

保険と同じで、

問題が起きなかった価値は見えにくい

ものです。

だからこそ管理会社側には、

自分たちが何を確認し、

何を改善し、

何を防いでいるのか

をオーナー様へ分かる形で示す必要があります。

24.管理会社自身も「自分たちは何を生み出したか」を考えるべき

管理会社側も、

「管理戸数が何戸ある」

「管理料が何%」

だけを見るのではなく、

この物件について、

賃料をどれだけ改善できたか。

空室期間を短縮できたか。

支出を減らせたか。

問題を改善できたか。

運用を効率化できたか。

を考える必要があります。

当社では、

管理料をいただいている以上、それ以上の価値を生み出すことを目指すべき

だと考えています。

25.当社も差別化はするが、管理報酬で特別な価格は取っていない

当社では、

物件の現況確認。

募集条件の見直し。

修繕見積りの確認。

清掃や巡回からの異変把握。

保証会社や口座振替の活用。

契約内容の整備。

外注先との連携。

オーナー様への報告方法。

など、

管理の中身については他社との差別化がかなりできている部分もあると考えています。

しかし、

だからといって、

「当社は他社より優れているので管理報酬も大幅に高くします」

という考え方は取っていません。

当社の管理報酬は、

業界で一般的に見られる水準を基本

としています。

つまり、

特別に高い管理料をいただいて高いサービスを提供する

というより、

一般的な管理報酬の中で、どれだけそれ以上の価値を作れるか

を考えています。

26.管理報酬0円を選ぶこと自体より、その背景を考えたい

近年、

「管理報酬0円」

といったサービスもあります。

オーナー様からすれば、

毎月の管理料が掛からないことは分かりやすいメリットです。

そのため、管理報酬の安さを重視して管理会社を選ぶ考え方自体を否定するつもりはありません。

ただ当社では、

管理報酬0円だから選ぶ、という判断が広く受け入れられる背景には、賃貸管理という業務そのものに十分な価値を期待されていないという構造的な問題もあるのではないか

と感じています。

もしオーナー様が、

管理会社は家賃を集めて送金するだけ。

入居者様から電話が来たら業者へ回すだけ。

退去があれば原状回復の見積りを送るだけ。

と考えているのであれば、

当然、

「それなら管理料は安い方が良い」

となります。

これは自然な判断です。

しかし、

管理会社が、

収益を改善する。

不要な支出を減らす。

適切な修繕判断をする。

現地の異変を見つける。

トラブルを予防する。

契約や収納方法を整える。

オーナー様の判断負担を減らす。

という役割まで果たすのであれば、

管理報酬を見る基準も変わってくると思います。

27.「管理料を払いたくない」と思われるなら、管理会社側にも責任がある

これは管理会社側も考えるべき問題です。

オーナー様が、

「管理料なんてできるだけ払いたくない」

と思うのであれば、

管理会社側がそれだけの価値を見せられていない可能性もあります。

毎月家賃を集めて、

管理料を引いて、

残額を送金する。

それだけなら、

システムが発達した現在、

管理料の意味を疑問に思われても不思議ではありません。

だからこそ管理会社は、

「管理料をいただいている理由」を仕事の結果で示す必要がある

と思います。

28.例えば年間60万円の管理料なら何を生み出したか

仮に年間管理報酬が60万円だとします。

ある一年で、

賃料改善 年間180,000円。

空室期間短縮 240,000円。

修繕費削減 150,000円。

固定費削減 100,000円。

という効果があれば、

単純合計で670,000円です。

この数字だけなら、年間管理報酬60万円を上回ります。

さらに、

滞納リスクの低減。

トラブル対応。

オーナー様の時間削減。

契約整備。

などがあります。

もちろん、

実際の管理会社の価値をここまで単純に金額換算できるわけではありません。

「この管理会社でなければ必ずその損失が出た」と証明できないものもあります。

しかし、

少なくとも、

「年間60万円払っている」

だけを見るのではなく、

「年間60万円に対して何を返しているのか」

を見る考え方は必要だと思います。

29.管理料が安い会社と高い会社を比べる方法

例えば、

A社 管理料年間36万円。

B社 管理料年間60万円。

なら、

A社の方が年間24万円安い。

これは事実です。

しかし、

B社によって、

空室損失が年間15万円少ない。

賃料収入が年間10万円高い。

修繕費が年間10万円少ない。

のであれば、

35万円分の差が生まれます。

管理料差24万円よりも大きくなります。

つまり、

管理料だけで比較すると逆の判断になる可能性がある

ということです。

30.管理料0円でも「最終的な手残り」で見る

管理料0円なら、

管理料だけを見れば最も安いことになります。

しかし会社は利益を出さなければ運営できません。

そのため、

仲介。

工事。

設備。

保険。

保証。

付帯サービス。

など、別の収益源があるはずです。

それ自体が悪いわけではありません。

重要なのは、

最終的にオーナー様がいくら支払い、いくら残ったのか

です。

0円という一つの数字だけで判断するのではなく、

物件全体の収支を見る必要があります。

31.「サービスの数」でも管理会社の価値は測れない

24時間対応。

毎月巡回。

清掃。

アプリ。

コールセンター。

入居者サービス。

様々なサービスがあります。

それぞれに意味があります。

しかし、

サービスメニューが多い会社ほど良い管理会社

とも限りません。

例えば毎月巡回していても、

何も見ずに帰っているなら価値は限定的です。

一方で、

巡回時に駐輪場の異常。

郵便物の滞留。

設備の変化。

を発見して対応するのであれば価値があります。

重要なのは、

「何をやっているか」だけでなく、「その結果、何が改善されたか」

です。

32.管理会社の価値は「工事件数」でもない

管理会社から、

今年はこれだけ修繕しました。

これだけ設備交換しました。

と言われても、

工事件数が多いこと自体が価値とは限りません。

本当に必要だったのか。

価格は妥当だったのか。

工事によって収益や建物状態が改善したのか。

を見る必要があります。

場合によっては、

工事をしなかった判断の方が価値が高い

こともあります。

33.短期ではなく数年間で見る

管理会社の価値は、一年間だけでは判断しにくい場合があります。

例えば、

今年20万円掛けて設備を更新した。

今年だけ見れば支出増です。

しかし、

故障リスクを減らした。

募集条件を改善した。

今後数年間の賃料維持につながった。

のであれば、長期では合理的だった可能性があります。

逆に、

今年の修繕費を20万円削減した。

しかし翌年に大きな故障が起きて100万円掛かった。

のであれば、結果は違います。

だからこそ、

管理会社は短期的な収支だけでなく、中長期的な収益を見る必要があります。

34.管理会社変更の効果も「管理料の差」だけでは測らない

管理会社を変更すると、

管理料が下がった。

ということは分かりやすい効果です。

しかし本来は、

募集賃料がどう変わったか。

空室期間がどう変わったか。

駐車場など付帯収入がどう変わったか。

修繕費がどう変わったか。

固定費がどう変わったか。

滞納がどう変わったか。

オーナー様への報告がどう変わったか。

入居者対応がどう変わったか。

まで比較した方が良いと思います。

管理会社変更とは、

請求書の金額を変えることではなく、物件経営の運営者を変えること

だからです。

35.管理報酬以上の価値を毎年同じ金額で作れるわけではない

もちろん、

年間管理料が60万円なら、

必ず毎年60万円以上の目に見える収益改善を実現できる

という話ではありません。

満室で、

賃料も適正。

修繕費も適正。

固定費も既に見直されている。

という物件もあります。

その場合、大きな改善余地は少なくなります。

しかし、

今の良い状態を維持する。

問題の兆候を見つける。

募集条件を崩さない。

適切な修繕判断をする。

契約や収納を維持する。

という役割があります。

つまり管理会社の価値には、

「改善する価値」と「良い状態を維持する価値」の両方

があります。

36.ただし管理会社は「価値を説明できる」必要がある

目に見えない価値があるからといって、

「管理していますから安心してください」

だけでは十分ではありません。

オーナー様から見れば、

毎月管理料を支払っています。

だからこそ管理会社には、

どのような募集をしたのか。

どのような問題へ対応したのか。

何を見直したのか。

どのような費用を抑えたのか。

何を提案したのか。

を説明できる必要があります。

管理の価値をオーナー様が確認できる状態にすること

も、管理会社の責任だと思います。

37.「管理報酬が高いか」ではなく「管理後の手残り」で比較する

最終的にはここだと思います。

例えば、

管理会社Aは年間管理料30万円。

管理会社Bは年間管理料60万円。

という場合、

A社の方が30万円安い。

しかし、

管理後の年間手残りが、

A社 500万円。

B社 540万円。

なのであれば、

管理料の高いB社の方がオーナー様の利益は大きくなります。

逆に、

B社が高い管理料を取っているにもかかわらず、

収益改善もなく、

コスト削減もなく、

対応も十分ではない。

のであれば、

管理報酬に見合っていないと考えることもできます。

つまり、

管理会社は管理料の率ではなく、「管理した結果」で評価する

必要があります。

管理会社は「管理報酬をもらう会社」ではなく「価値を生み出す会社」であるべき

賃貸管理会社は、

家賃を集める。

入居者様からの電話を受ける。

業者を手配する。

オーナー様へ送金する。

だけの仕事ではないと当社では考えています。

賃料を改善する。

空室期間を短くする。

良い条件で成約する。

貸せる駐車場を遊ばせない。

不要な修繕を防ぐ。

必要な修繕は適切に行う。

固定費を見直す。

駐車場などの収益を改善する。

滞納リスクを抑える。

契約内容を整える。

物件を巡回して異変を見つける。

トラブルを大きくしない。

オーナー様の時間や精神的な負担を減らす。

そして、

清掃担当者や外注業者を単なる作業者として扱うのではなく、

物件をより良くするために考えて動いてもらえる関係を作る。

こうしたことを積み重ね、

管理報酬以上の価値を生み出すこと

が管理会社の役割だと思います。

当社では、管理の内容については他社との差別化を意識しています。

しかし管理報酬については、

業界で一般的な水準を基本としています。

特別に高い報酬をいただくから特別なことをする

という考え方ではありません。

一般的な管理報酬の中で、どこまでオーナー様の賃貸経営を良くできるか。

そこが管理会社の力量だと思っています。

そして、

管理報酬0円。

管理料が安い。

ということだけが管理会社選びの中心になってしまうのであれば、

管理会社側も、

「そもそも自分たちは管理報酬を払う価値がある仕事をしているのか」

を考えなければならないと思います。

賃貸管理が、

家賃を集めて送金するだけの仕事に見えるのであれば、

安い方が良い。

0円の方が良い。

という判断になるのは当然です。

だからこそ管理会社には、

管理によって何を生み出したのかを結果で示すこと

が求められます。

もちろん、その価値を全て正確に金額換算することはできません。

しかし、

「管理料5%だから高い」

「3%だから安い」

「0円だから得」

という一つの数字だけで判断するのも違います。

見るべきなのは、

その管理会社へ任せる前と後で、物件経営がどう変わったのか。

そして、

管理料を含めた全ての収入と支出の結果として、オーナー様の手元にどれだけ利益が残ったのか。

だと思います。

当社では、

管理会社が管理報酬をいただく以上、

「決められた業務をこなしたから良い」

ではなく、

その報酬以上の価値をどう生み出すかを常に考える必要がある

と思っています。

理想は、

管理会社へ支払う管理報酬が、

単なる経費ではなく、

物件収益を改善するための投資

になっている状態です。

そのためには、

管理会社自身も、

「今年何件対応したか」

ではなく、

「この一年で、オーナー様の賃貸経営に何をプラスできたのか」

を問い続ける必要があります。

当社では、

それが賃貸管理会社に求められる本来の価値だと考えています。