以前に空室対策を検討・提案した事例をご紹介させて頂きます。
物件概要
築年:平成15年
構造:鉄筋コンクリート造
階数:3階建
所在地:愛知県大府市某所
総戸数:6戸
駐車場台数:8台(うち3台は軽専用)
課題
①駐車場台数の制限
総戸数6戸に対して駐車場台数が8台(うち3台は軽専用)。
一般的にファミリー物件では駐車場2台は必要とされる為、総戸数6戸に対して駐車場台数が不足気味。いったん退去すると次が中々決まらず、今後の退去が出る度に更に苦戦する事が予想される。
②和室の配置と需要
3LDK等以上の部屋数が多い場合は和室が1部屋くらい欲しいという声はでるものの、基本的には洋式の方が人気。
また、和室とLDKの間が襖のみで間仕切壁が無く、またLDKを経由しないと和室へアクセス出来ない為、来客用又は一体として使用するには向くものの、寝室等には不向きと思われる。
当社からの提案
当社調査によると、物件のある地域は工場が近隣に多く、ポータルサイトでのお問い合わせのシェアは、間取別では1LDKが35.1%に対して2LDK4.5%。世帯別ではシングル、カップル層が共に43.2%に対してファミリー層が13.5%であった。
若年層をターゲットにして1LDK化した方が需要があると分析。
1LDK化して主要ターゲットをファミリーからシングル・カップルにシフトする事により、駐車場台数の需要が2台/戸から1台/戸となる為、駐車場台数の問題はクリアできる。
また、1LDK化する事でLDK自体は16.7帖と広く使え、シングルやカップル、若い夫婦と小さなお子様がいる世帯に人気な仕様となる。
当社の市場調査では、賃料も現況より2~3,000円程度値上げできる可能性あり。